2015.5.29クラシエ講演会 十味敗毒湯
昨日はクラシエさん主催の漢方のweb講演会を聴いてきました。
演者は、新潟の野本真由美先生。
美容皮膚科医かつ、ばりばり漢方医で有名な先生です。
テーマはニキビの漢方治療で、主に十味敗毒湯の話でした。
十味敗毒湯は、ニキビの漢方でファーストチョイス的に使われます。
実証虚証関係なく、急性期も慢性期に使えるし、湿疹の適応もあるので、私もよく処方します。
特にクラシエさんの十味敗毒湯は、「桜皮」成分が、エストロゲン産生を誘導する作用があり、生理前に悪化するニキビに効果があるといわれています。
講演で大変興味深かった話です。
先生は、ニキビの患者様に十味敗毒湯を1.5倍量(これがミソ)、3週間投与前後で血液検査をしました。
d-ROMsという酸化ストレスを示す指標が下がり、BAPという抗酸化力を示す指標が上がるというデータが得られたというのです。
漢方という何となくの治療を、きっちりデータをとって証明しようという熱意に感動、抗加齢医学と漢方を結びつける発想もすばらしいと思いました。
今週は、ちょっと時間に余裕があったので、ブログ強化週間にしてみましたよ。