2016.10.26日本美容外科学会① ダーマスコピーの話
お休みいただいて、京都で行われた日本美容外科学会に行ってきました。
会場は平安神宮のおとなり、みやこめっせです。
京都の移動は市バスが便利ですね。
バス停にボランティア風のおじさんがいて、丁寧に何番線か教えてくれます。
さすが、行ってみたい観光地№1です。
慈恵の皮膚科教授の特別講演、「黒色皮膚病変の鑑別~ダーマスコピーの重要性について」が面白かったです。
「足の裏のほくろはがんになる」よくテレビの医療番組で取り上げられるネタです。
手のひら、足の裏の無毛部位にできた黒色斑にダーマスコピーは有用です。
皮溝という溝優位に黒いときは、色素細胞性母斑いわゆるほくろで、皮丘という丘優位に黒いときは、悪性黒色腫というのは臨床的にはよく知られた話なのですが、どうしてそうなのか?皮丘にあるエクリン汗腺にcancer stem cellが存在するので、皮丘優位なのだと。
皮溝も皮丘もどっちも黒くてよく分からないときは、汗腺が白くぬけていたら、色素細胞性母斑であることが多いと。
今まで、訳分からず暗記していましたが、なるほどです。
きちんと裏づけがあれば理解できるけれど、そこまでは教科書にのってない。
帰ってきて、もう1回調べてみたけれど、やっぱりのってない。
バイト先ではダーマスコピー使っています。
クリニックではマイクロスコープなので、診断には十分役立てていますが、コストはとってない。
ダーマスコピー購入しようかな。ハンディ型だと価格も大分下がっているようですし。