一言でしみといっても様々な種類があり、治療法が異なります。
老人性色素斑、脂漏性角化症
加齢に伴い、露光部に発生することが多いいわゆるしみです。大きさは大小様々で多発することもあります。顔の真ん中より側面に発生することが多いです。場合により厚みを増して脂漏性角化症という状態になることもあります。ピコレーザー、Qスイッチレーザー、レーザーフェイシャルやフォトセラピーで治療します。脂漏性角化症には炭酸ガスレーザーを併用します。
そばかす(雀卵斑)
両頬から下眼瞼、鼻根部にかけて細かく散在するしみです。学童期に発生し、思春期頃から目立ち始めます。レーザー、フォトセラピーなどの治療に比較的反応しますが、長期的には再発しやすいです。日焼けは明らかな憎悪因子です。
肝斑
両頬骨部を中心に下眼瞼を避けて出るぼやっとした淡いしみです。顔面皮膚のバリア破壊に起因する慢性過刺激性炎症性色素沈着症ともいわれています。つまり肌のこすりすぎです。強いレーザー治療は、高率に炎症後色素沈着を引き起こすので、肝斑には禁忌といわれていましたが、最近は炎症を引き起こさない程度の弱めの出力で治療するレーザートーニングという治療が一般的になりつつあります。他にもトランサミンの内服、ハイドロキノンの外用、ピーリング、イオン導入、メソアクティスなどで治療します。
炎症後色素沈着
すり傷やニキビ跡などに生じるしみです。時間の経過とともに目立たなくなりますが、気になるようならトランサミンの内服、ハイドロキノンの外用剤、ピーリング、イオン導入などマイルドな治療が中心になります。
後天性真皮メラノサイトーシス
真皮というやや深い部分に生じます。頬骨部、鼻翼部、鼻根部、上眼瞼、側頭部に両側対称性に小斑性に出るしみです。肝斑や太田母斑との鑑別が難しいです。ピコレーザー、Qスイッチレーザーで治療します。
シネロンキャンデラ社のピコウェイは、業界最短のピコ秒パルス発振レーザー装置(532nm&1064nmの2波長)です。従来のQスイッチレーザーに比べて、約1000分の1のピコ秒でレーザーを照射することにより、肌に熱ダメージを与えずに、メラニン色素をより細かい粒子に瞬間的に壊すことができます。 対象疾患は老人性色素斑、雀卵斑、大田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着、肝斑、刺青除去、肌のリモデリング(若返り)などです。 ピコウェイは安心・安全の薬事承認機です。 ピコレーザーには3つのモードがあります。
肝斑、くすみに対して、炎症をおこさせない程度の弱い出力で全体的に照射します。 1ヶ月に1回、繰り返しの照射が必要です。 副作用として、炎症後色素沈着、色素脱失等が出ることがあります。
Qスイッチアレキサンドライトレーザーは、皮膚良性色素性疾患(老人性色素斑、雀斑斑、後天性真皮メラノーシス、母斑等)をターゲットとして、周りの正常皮膚組織には極力ダメージを及ぼさず、過剰色素(メラニン)に選択的に作用、治療効果を発揮します。通常は1カ所のしみに対し て、1~2回の照射で対応できます。後天性真皮メラノーシスや太田母斑は、数回の照射が必要です。
Qスイッチレーザーは痛みを伴いますので、氷で冷やしながら打ちます。病変が大きい場合や、痛みの強い場合は、浸潤麻酔、局所麻酔等を考慮します。
レーザーフェイシャルとは冷却装置のついた低出力のロングパルスアレキサンドライトレーザーを顔全体に照射することで、くすみ、そばかす、薄いシミ、毛穴の開き、小じわなどを改善する方法です。元々は脱毛用として開発された米国キャンデラ社のロングパルスアレキサンドライト・ヤグレーザーのジェントルマックスプロを使用します。うぶ毛が少なくなることで化粧のりがよくなる、メラニンに反応してそばかすやしみがうすくなる、真皮内の熱損傷によりコラーゲンが増えて肌にハリが出る、脂腺が縮小されニキビ予防や脂性肌が改善するなどの効果が認められます。冷却装置により、表皮の熱損傷が軽減されるため、照射部をガーゼで覆う必要がないダウンタイムの少ない治療です。 十分な効果を感じるには、1ヵ月おきに5回程度の治療をお勧めします。
クレンジングしてお待ちください。目の保護のため防護メガネをつけてください。冷気を吹き付けた後、治療します。冷やすことで痛みの予防効果もありますが、輪ゴムではじかれるような軽い痛みがあります。麻酔は通常必要としません。冷タオルで冷却して終了です。メイクして帰宅も可です。
治療眼の保護のため防護メガネを装着します。皮膚表面の保護ため、冷気を吹き付けた後、治療します。冷やすことで痛みの予防効果もありますが、輪ゴムではじかれるような軽い痛みがあります。
[症例] 頬のしわ・たるみ5回照射1回16,500円副作用として皮膚炎炎症後色素沈着、毛の硬毛化等
[症例] 胸元のしみ5回照射1回22,000円副作用として皮膚炎、炎症後色素沈着等
スーパーフォトセラピー(光治療)はしみ、しわ、くすみ、赤ら顔、毛穴、にきびなどの治療に効果があります。単一波長を高出力で照射するレーザーとは異なり、フォトセラピーは一度に様々な波長の光を照射する事で肌質を改善する、広い範囲での総合的な老化対策の治療が出来ます。シミ取りのレーザーと違って、かさぶたを生じることもありませんので、ダウンタイムの少ない治療です。
1か月間隔で5回ほど照射することをお勧めします。
継続することでお肌のメンテナンスにもなります。
[症例] 頬のくすみ、鼻の赤み5回照射1回16,500円副作用として皮膚炎、炎症後色素沈着等
ウルトラセルとは、高周波(RF)と高密度焦点式超音波(HIFU)を用いて、表皮、真皮、皮下組織のすべての皮膚の層とSMAS筋膜に熱影響を与えることで、お肌を傷つけることなく、しわ、たるみを改善する再診治療器です。お顔の全ての層の治療を一度に行うことが可能なので、より高度なタイトニング、引き上げ効果が期待できます。ウルトラセルの副作用として、施術部位の鈍痛、火傷、色素沈着、毛嚢炎等が考えられます。
スキンニードリングとは1~3mmの深さの針で皮膚に穿孔穴を開け、微小な出血を生じさせ、出血に伴う血小板からの成長因子の放出により、自分のコラーゲンを誘導する治療です。 肌の質感、しわ・たるみ・しみや毛穴の改善のほかに、傷跡・ニキビ跡や毛細血管拡張の改善など、様々な肌トラブルの改善に有効です。また治療後にビタミンAなどの有効成分を塗布することで、浸透を大幅に促進させることができ、効果を増強させることが可能です。 そのため、直後のイオン導入も効果的です。
治療後の反応については、肌の赤みが平均4日、ざらざら感が平均9日で、一時的にお化粧ののりが悪くなります。この間は、日焼け対策をしっかり行ってください。 最初に皮が剥けてツルっとなるのは平均1週間、しわが伸びたり、リフトアップの効果が出てくるのは1ヵ月後くらいからです。
頬の下半分にショートスレッド(ショッピングリフト)を網目状に留置して、引き締め効果を出します。(左右12本ずつ計24本) コグという組織をひっかけて引っ張り上げる棘のついた太い糸を頬の縦方向に3本、斜め方向に3本、計6本(左右で12本)留置します。 ショートスレッドもコグつきの糸もPODという溶ける糸です。 完全に吸収されるまで6~12ヶ月ですが、糸が吸収されるときの創傷治癒効果により、コラーゲンが増えてタイトニング効果が出ますので、全体的な効果は1年以上です。 痛みに対しては麻酔クリームと注射の麻酔を併用します。 副作用として腫れ、内出血、痛み(口が開きづらい、こめかみが痛い等)があります。
レーザーフェイシャルとは冷却装置のついた低出力のロングパルスアレキサンドライトレーザーを顔全体に照射することで、くすみ、そばかす、薄いシミ、毛穴の開き、小じわなどを改善する方法です。元々は脱毛用として開発された米国キャンデラ社のロングパルスアレキサンドライト・ヤグレーザーのジェントルマックスプロを使用します。うぶ毛が少なくなることで化粧のりがよくなる、メラニンに反応してそばかすやしみがうすくなる、真皮内の熱損傷によりコラーゲンが増えて肌にハリが出る、脂腺が縮小されニキビ予防や脂性肌が改善するなどの効果が認められます。冷却装置により、表皮の熱損傷が軽減されるため、照射部をガーゼで覆う必要がないダウンタイムの少ない治療です。
1ヵ月おきに5回程度の治療をお勧めします。
クレンジングしてお待ちください。目の保護のため防護メガネをつけてください。冷気を吹き付けた後、治療します。冷やすことで痛みの予防効果もありますが、輪ゴムではじかれるような軽い痛みがあります。麻酔は通常必要としません。冷タオルで冷却して終了です。メイクして帰宅も可です。
合併症・照射後に赤みや腫れがでることがありますが、数時間でおさまります。
低出力ロングパルス YAG レーザー(米国キャンデラ社のジェントルマックスプロ)を照射することにより、レーザーの熱によりコラーゲンやエラスチンが生成され、肌にハリがでる効果が期待できます。 こじわ、たるみのせいでお顔が疲れて見える方や肌理の乱れや毛穴の目立つ方が対象です。 毛細血管にも作用しますので、ぼんやりとした赤みの肌にも効果があります。 ふっくらとしらはり感が希望の方は、顔全体にシャワーのようにレーザーをたっぷり中空照射するレーザーシャワーをお勧めします。 ひきしまった感じがご希望の方は、頬から顎にかけてのタイトニング照射をお勧めします。 1カ月おきに 5 回程度の治療を推奨します。
スーパーフォトセラピー(光治療)はしみ、しわ、くすみ、赤ら顔、毛穴、にきびなどの治療に効果があります。単一波長を高出力で照射するレーザーとは異なり、フォトセラピーは一度に様々な波長の光を照射する事で肌質を改善する、広い範囲での総合的な老化対策の治療が出来ます。シミ取りのレーザーと違って、かさぶたを生じることもありませんので、ダウンタイムの少ない治療です。
1か月間隔で5回ほど照射することをお勧めします。
1回ごとに肌のはり、ツヤが出る、化粧のりがよくなるなどの効果を実感でき、継続することでお肌のメンテナンスにもなります。
注射用のヒアルロン酸は、非動物由来のムコ多糖類で、粘性が高く隆起効果も強いため、しわやたるみの治療に使います。コラーゲンに比べて、アレルギーテストは不要といわれていますが、きわめて少ない確率で(0.04%)アレルギー反応も起こりえます。 当院では、アラガン社のジュビダームシリーズの製剤を主に使用しております。ジュビダームビスタは、厚生労働省より製造販売承認を取得したヒアルロン酸使用軟組織注入剤です。しわにボリフト、ボリュームアップにボリューマ、口唇にボルベラ、肌質改善にボライト等、目的別に使い分けています。
ボトックスとは、神経筋肉接合部の化学伝達物質の放出を抑制することで、筋肉の収縮を抑制します。いわゆる表情筋(眉間、おでこ、目じり)のしわの治療に使います。他に交感神経をブロックする作用により多汗症の治療、咬筋萎縮による小顔の治療に使います。ボトックスの効果は、注射後2,3日から2週間で現れ、通常半年ほど持続し、その後次第に元にもどります。
ボトックス注射に使用する薬剤はA型ボツリヌストキシンを有効成分とする薬剤であり、ボツリヌス菌そのものではありません。通常の使用量は確実に安全な使用量とされる300単位の10分の1程度であり、正しい使用法を守れば安全な治療です。1989年にFDAで承認され、世界80カ国以上で行われている治療です。
患者様ご自身の血液中の「血小板」を濃縮して注入することで、お肌の若返りをはかり、加齢によるくぼみをふっくらさせ、しわ、たるみを目立たなくさせる再生医療です。
血小板の活性を高める成長因子(グロースファクター)を加える最先端の方法により効果や持続時間を高めています。PRP治療の副作用として、施術後の腫れ、内出血、鈍痛、局所の硬結等が考えられます。
ご自身の血液を使用しますので、アレルギー感染症リスクがありません。
治療時間は採血や血液の遠心分離の時間を含めて1時間前後です。
メソアクティスは、エレクトロポレーションと呼ばれる特殊な電気の力で皮膚細胞膜に隙間をあけ、有効成分を大量に浸透させる機械です。今まで注射でしか成分を浸透させることが不可能といわれていたヒアルロン酸やCoQ10など様々な美容有効成分をお肌にダメージを与えることなく無痛で導入できます。当院では、イタリアのマイクロラボ社製のクリニック専用機器を使用しています。シワ、シミ、たるみ、美白、乾燥、ニキビなど全ての肌トラブルに導入薬剤を変えることで対応できます。メソアクティスの副作用として、導入成分が合わないことによるかぶれが考えられます。
APPSは、水溶性と脂溶性のビタミンCの両方の性質をもち、肌の角質層のみでなく、真皮層にまで浸透し、その力は、従来のビタミンC誘導体の100倍以上といわれています。コラーゲン合成促進作用があり、しわを改善、はりとうるおいがアップします。ニキビ、ニキビ跡が改善し、毛穴も目立たなくなります。メラニン合成活性阻害による美白効果、抗酸化作用によるアンチエイジング効果など、様々です。
コラーゲン産生を高め、しわに有効です。また赤ら顔にも有効で、アンチエイジングにも適しています。
トラネキサム酸は肝斑に有効です。アルブチンは美白作用があり、色素沈着を改善します。
水分維持能力が高いので、保湿成分になくてはならないものです。分子量が大きいため、通常のヒアルロン酸入りの化粧水などでは、肌に残ってべたべたしますが、エレクトロポレーションでは、角質層を通過して、真皮の奥まではりと潤いを届けます。しわに対して効果的ですので、基材に混ぜ、さらに気になる法令線などにポインティングで施術します。
コエンザイムQ10は、強力な抗酸化作用を有し、活性酸素を除去します。アンチエイジングに適しています。
塗るボトックスと呼ばれ、しわを改善します。
目じりの小じわにポインティングで施術します。
大量に皮膚に取り込ませると、抗炎症作用を示し、アトピー性皮膚炎に有効です。
ラエンエックは、ヒトプラセンタ(胎盤)から様々な有効成分を抽出した医薬品です。プラセンタは活性ペプチド、タンパク質や酵素、ビタミン数種、アミノ酸やミネラル、糖類などの成分が豊富に含まれています。このため新陳代謝がよくなり、皮膚の血行をよくし、肌にはりやツヤを出してくれる効果があります。肌に対する効果の他にも疲労回復や二日酔い、肩こり、冷え性、更年期障害などに効果を発揮します。元々は肝機能障害や更年期治療の治療薬として厚労省に認可されている安全な医薬品です。
まれに、過敏症(発疹、発熱、かゆみなど)の症状が現れることがありますので、その際はご連絡ください。
ラエンネックは、ドナーの既往歴、問診、血液検査でウイルス、細菌感染をスクリーニングし、その後B型肝炎、C型肝炎、HIVについて核酸増幅検査を行い、適合した国内の満期正常分娩ヒト胎盤を原料としています。また製造工程で121度、20分間の高圧蒸気滅菌処置をし、最後に再度製品試験をすることで、梅毒、結核、淋病、B型肝炎、C型肝炎、HIV,成人丁細胞白血病、リンゴ病などの陰性が確認されています。 これまで本剤によるウイルス感染の発生報告はありません。
本製品を含めヒトプラセンタを原料とした医薬品の投与により、感染症が伝播したとの報告は、現在までに国内、海外ともにありません。しかし伝播のリスクを理論的には完全に否定することはできません。なおラエンネックを含むヒト胎盤由来製剤使用者では、このことから献血を控えることが求められています。
子宮頸がん発症の主な原因である発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の16型と18型の感染を予防するワクチンです。
ワクチンは、
・グラクソ・スミスクライン社のサーバリックス( allwomen.jp )
・MSD社のガーダシル( http://motto-mamorou.jp/ )
の2種類あります。
ワクチンは、半年間の間に3回の接種が必要です。
平成25年度より、旭川市では、子宮頸がん予防接種の定期接種が開始されました。
当院は、市の指定医療機関です。
定期接種以外の方は自己負担1回16460円×3回で49380円です。
ワクチンは取り寄せになりますので、必ずお電話での予約をお願いいたします。