2015.10.17ビタミンA(レチノイド)の効果と反応
エンビロン化粧品、おかげ様で使って頂いた患者様に大変好評です。
ビタミンA(レチノイド)は、ケラチノサイトを正常化し、その成長を促進することで、皮膚に正常な厚みをもたらします。顆粒層と有棘層は厚みを増し、皮膚の保水力は向上し、角質層はコンパクトになり、皮膚が滑らかになります。メラノソームの分散はより均等になり、メラノサイトによるメラニン色素の過剰生産が抑制されます。
真皮層では、繊維芽細胞が刺激されることで、タイプⅠコラーゲン、グリコサミノグリカン、その他天然保湿因子の産生が促進されます。この作用により皮膚には張りが戻り、深部にあるエラスチンの結節が圧縮されることで皮膚がより滑らかになります。皮脂の分泌は正常化され、ニキビの発症率が減少し、脂性肌の場合は皮脂によるべたつきがおさまり、乾燥肌の場合はグリコサミノグリカンが豊富になることからモイスチャーレベルが正常な範囲まで回復します。
要は、ビタミンAにより、肌は健康的な厚みとはりがでて、つるんとし、しみができづらくなり、ニキビや乾燥も気にならなくなるというわけです。
一度に多量のビタミンAを肌に補給すると、赤み、ほてり、乾燥やニキビの活性化などの「レチノイド反応」が起こることがあります。これらの反応は肌がビタミンAに慣れるに従って自然におさまります。
エンビロンのビタミンAはパルミチン酸レチノールという刺激が少なく、安定性が高く、浸透性も高いものを主成分にしています。また、ビタミンAの濃度を段階的に増やしてゆくことで、レチノイド反応のリスクを軽減しています。